大レプリカ展1

上の5点は全てレプリカ。しかし!これらは全て海外オークションで実物としてカタログに記載されていたものである。
かつてレプリカなどほぼ存在せず、売られているものは90%以上が実物という時代があった。しかし時は流れ、1960年代に入ると、はやくも騙し て売るためのレプリカが市場に出回り始めた。これらの中には博物館に納める物や映画で使用するための物が多く含まれていた。博物館には実物も多く有り、映 画で実物を使用する場合も多いが、このような放出品とレプリカの存在が状況を次第に渾沌とさせていった。

上はそれぞれの裏面である。見えにくいが、通常売られている「騙さない」レプリカに較べ格段に素晴らしい出来映えである。しかもKM 艦隊章には「fo」、EK1略章には「L21」、EK1には「1」の刻印がある。戦車突撃章と艦隊章は中心が窪んでさえいる。「スクリュウバック神話」も ここでは色褪せる。もちろん、これらが、「出来の良いレプリカ」として扱われていれば問題はなく、着用していても一見実物と遜色なく、気分の良いものであ るが。